「フルMVNO」という単語の違和感
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回線は借りものだけど提供サービスはフル的な
MVNO業者大手のIIJが本日付のプレスリリースで「フルMVNO」なるサービス体系を発表した。
2018年現在、SIMフリー機種×MVNOユーザーもかなり増えてきているとは思うが、実際私の職場では未だにiPhone勢が多い。”未だに”という言い方はリンゴ社に失礼ではあるが、「最近のケータイは”アイフォン”か”スマホ”の二種類でしょ?」というICT音痴さん(40代以降に多い)もそれなりにいらっしゃるのも事実。
あと若くても機械音痴女子なんかは「そもそもデバイス自体に興味が無い」のでとりあえずアイフォン、みたいな子も多い。
まぁそれ自体は別に悪いことではないし好きで使ってる方も大勢いると思うので「MVNO以外は情弱!カス!」と言うつもりは無いのだが…。
私も生活費の無駄を省こうと調べた結果、コスパが良いということでMVNOに乗り換えた経緯があるので、自分で調べようと思わない限りは確かに「なんだか怪しい回線業者」のイメージを持ってしまうのは仕方ないのかなとも思っている。
さて、マジでMVNOって何という方のためにざっくり簡単に説明すると、
MobileNetworkOperator(移動体通信業者)の通信インフラを
借りて、(Virtual=仮想)
自社ブランドとして通信サービスを行う業者さん
のこと。
au、docomo、softbankのもともとある回線を借りながら、同じようにスマホを使えるようにしてくれているブランドたちのことである。なんでそんなことができるのとかは聞かないで下さい。
所謂三大キャリアというこの御三家は、古来よりモバイル通信業界を「寡占」していていろいろと問題にはなっていたのだが(要はボッタクリ)
なんやかんやあって自社通信インフラを持っていない人もこの業界に参加できるようになり、ユーザー側としても選択肢の幅が広がったよというお話。
ただあくまで「借りもの」なのでサービスについては制限事項も多く各種保障完備も完備されているわけではない場合が多い。そういった部分で知識の無い人は利用しづらいイメージがあるのは事実であろう。
今回IIJが提供するフルMVNOでは、スマートフォンの中に入っている通信用チップ(SIMカード)まで自社製のものを使えるようになった。
特徴は2つ、
・SIMのオンオフを御三家ではなく事業者(≒ユーザー)側で行える
・自社製SIMなので、海外旅行時に海外通信インフラとの連携(切り替え)が可能になるかも
国内で、個人でスマホを利用するという日常シーンでは正直大きな変化は今のところ無いが、IoTの観点で見れば大きな変更かもしれない。
あと海外に頻繁に行く人。IIJの頑張り次第では、今後海外用のSIMを用意しなくてもネットワークの切り替えができるかもしれない。
まぁなんだかんだ言っても自分も専門ではないので詳しいことはわからないんですが、
LINEの年齢確認はできないんですかねこれ。