「旅」とは

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皆さん、旅行は好きですか。

 

 

これは以前の上司が飲み会のたびに言っていた言葉の引用です。(うろ覚え)

 

 

旅ってなんだろう、旅行ってなんだろう。観光、旅行、旅…いろいろな言い方があり微妙にニュアンスも違ってきますが、私の思う旅の定義とは、「いつもの日常から外れ、違った体験をすること」です。

そこに大小はありません。3ヶ月かけて世界一周するのも壮大な旅であれば、平日の仕事帰りにいつもとちょっと違う道から帰るのもまた旅なのです。普段と違った体験をするということはとても貴重であり、刺激的です。人は変わらぬ日々に刺激を求めて旅をするのです。人生は一度きりです。たくさん旅をしてください。いろんなものを見て、いろんなことを考えてください。日常から外れ、視点を変え、刺激を受けてください。

「人はなぜ旅をするのか」という問いはとても難しく、人によっても様々です。美味しいものを食べたい、人と触れ合いたい、または一人になりたい、気分転換、現実逃避、冒険心、あてもなく遠くへ行きたい…。

ただ、人はなぜ恋をするのか→大もとをたどれば生殖活動のため

のように、人間にとって必須項目というわけでもありません。

しかし、生まれてから死ぬまで、常に同じルートを往復して生涯を終える人はいません。屁理屈と言われるかもしれませんが、人は生まれながらにして旅人というのは言い得て妙な話です。動物には縄張りというものがあり生活圏も限られている場合が多いですが、人間は好奇心が強く、必ず自分のテリトリーの外に興味を持ちます。

知らないこと、見たことがないもの、食べたことがないもの、行ったことがないところ、聞いたことがない音、嗅いだことがない匂い、世界には感じたことがないものが溢れています。とてもひとりの人間の一生では感じきることはできません。

地球の裏側ではどんな人々がどんな生活をしているのか実際に見たことがない人もいるでしょう。しかし、普段いつも帰る大通りから一本外れた道ではどんな家が建っているのか、答えられる人も多くないかもしれません。

是非、旅をしてください。死ぬまでに、できるだけ多くの旅をしてください。足が動くうちに、世界に興味が無くなる前に、是非、旅をしてください。良い旅をしてください。

 

だいたいこんな感じの話から、

例えばVR技術が進化してる~という話題であれば、

確かに視覚というのは人間の感覚の中でも最も大きな部分を占めるが、実際に現地で見ることと何が大きな違いかというのは、そこまでの経路であるといった話(現地まで行った時間や景色も含めて旅であるからVRの映像では「旅」の感動を心に味わうことはできない)になったり、

インバウンド(お仕事)の話になれば、旅において「せっかくの精神」でおもてなしをすることで相手の心に感動を与えることができるのはとても素敵なことである、といったホスピタリティの話に派生していく。

 

ちなみに「せっかくの精神」というのはまたいつか気が向いたら書くが、「せっかく来たんだから」から始まる、旅行におけるあらゆる心理的作用のことらしい。

 

 

まぁそんな話をする尊敬できる大好きな上司だが、もう今年61歳なので、また一緒に仕事をする機会は無いかもしれない。でもあの人が言う「旅」の定義の話はなぜか心に残っているし、旅行・観光業で働き続けようと思ったきっかけにもなっている。

 

 

旅、最近してないな…。

皆さんも是非、死ぬまで良い旅をしてください。